採用選考において面接時の質問内容の比率は「自己PR」50%、「志望動機」50%となります。
最終面接など面接が進むごとに「志望動機」が多くなっていきます。
志望動機の欄をしっかりした言葉で埋めれば、それだけで面接の前から好印象を与えることも可能なのです。また、逆も然り。まずは、志望動機の書き方が履歴書の中でも重要だということを認識しましょう。まずは、これだけで、志望動機の書き方が自ずと変わります。
写真が貼っていないなどの常識外れの履歴書は論外ですが、履歴書の学歴・職歴などが応募基準を満たした時、次に注目されるのは志望動機など応募者の人柄や熱意が表れるところです。また、この志望動機の欄は、面接の時には話題づくりに使えるので、その意味でも面接官は必ず目を通します。応募者が多くても、必ず見てもらえるというのはすごいチャンスでもあります。 志望動機を読んだ時に、面接官がいい印象をもってくれれば、面接の時点でプラスのスタートができるということです。志望動機は、書き方のコツさえつかめば、誰でも上手に書けるようになります。
※一般的に26歳位までの人が伝える志望動機
この年代は、異業界へチャレンジをする人が多いです。異業界でも生かせる強みと、足りない部分はゼロからでも学んでいく意志を書いてください。業界紙やネットを活用して、業界の特徴や仕事内容を調べていたらそのことにも触れます。
※一般的に30歳以上の人が伝える志望動機
「○○してみたい」という、希望だけ書くのはNG。これまでの経験で、どんな部分が次の職場で使えるのかを意識して書いてください。仕事の魅力を単にやってみたい仕事とすることではなく、何で自分が貢献できるのかを書いて欲しいです。
補足:上記以外の年齢の方は年齢、経験、自信にも依り(より)ますがどちらも該当します。
新卒
私は大学三年生の○月に事務系および営業系のインターンシップを経験しました。
短い期間でしたが、社会人としての基本的な姿勢と仕事に取り組む上での考え方、自分自身で課題を見つけ解決していくことの大切さを学ぶことができました。
貴社は社会貢献度も高く、また世界市場を視野に入れた幅広い事業展開をしておられます。より高いレベルを目指す社風の中で、ぜひとも自分の力を存分に発揮し、且つ、課題を見つけ解決するプロセスを実際の業務の中で実践してみたいと思い応募いたしました。
何卒宜しくお願い申し上げます。
一般事務
私は共に働く仲間が仕事をしやすいようにサポートする地味ですが重要な事務職が向いている思い、志望致しました。PCスキルはもちろん、明るい電話対応も自信があります。素早く正確に仕事を処理して、どのようにしたら効率が上がるかを常に考えて行動し、仕事をして行く上で必要なスキルの勉強にも努力を惜しみません。事務職のエキスパートとなれるよう頑張ります。よろしくお願い致します。
サービス
御社百貨店婦人服売り場で、返品対応を丁寧になさっていた社員の方に、百貨店では、お客様の関心を知ること以前に、お客様に関心を持つことが大切という内容の話を伺いました。このお話が私に御社を志望したいという気持ちをかためさせました。誠実な気持ちで、お客様に関心を抱き、お客様に信頼を得られる存在になりたいと思っております。
IT関係(システムエンジニア)
私がシステムエンジニアに志望した理由は2つあります。1つ目は私の能力が活かせる職種だからです。学生時代は工学部に在籍しており、JavaとCを使った経験があります。また、大学の講義に止まらず、趣味でシミュレーションゲームを制作したこともあります。2つ目は大きなやりがいを味わえる職種だと思うからです。1人で制作したゲーム時も、動いたときの喜びは大きかったです。チームで協力して大きなシステムを完成させたときの達成感を私も味わってみたいからです。
営業
私は明るく、人に親近感を与えられるタイプと友人たちに言われます。ぜひ御社でこの性格を生かし、お馴染みの営業マンと呼ばれるくらいになりたいと思います。御社の緑茶、ウーロン茶などの缶製品でさえ、あれだけのいい香りを保っているのは、他では絶対に見られない利点です。その香り高さを薦める営業展開をしてみたいと思い、御社を志望させていただきました。
お笑い芸人
私は人生の中で、「何をしている時が幸せか?」と考えた時に笑っている時が、1番幸せな時だと思い、この幸せな時間を全国の人に提供できる、お笑い芸人の道を選びました。私の長所は、誰とでも物怖じせずに、話す事のできるコミュニケーション能力です。芸人にとって、コミュニケーションは一番大事な事だと思っていますので、この長所は大いに役立つと自負しております。まだ、お笑い育成所を卒業したばかりで半人前ですが、5年以内に全国の人が私の名前を知るくらいの、知名度のある芸人になりますので、よろしくお願いします
<未経験者用>
パソコンの基本スキルをアピールした例文
職務経歴書に書いた通り事務職経験者に匹敵するパソコンスキルがあります。今までは営業として、後方支援とし適切で効率的に事務作業の重要性を痛感し理解したおります。その体験を活かして御社にて新たにキャリアを積みたく考え志望しました。
「福利厚生がよく、長く働けると思った」
仕事は生活の基盤ですので、福利厚生がよいに越したことがないのは当然ですが、それが志望動機となっているのでは、あなたのやる気に疑問を与えてしまいます。これでは、会社を引っ張るのだ! という気持ちよりも、会社にぶらさがっていたいという気持ちが大きいような印象を与えます。
「友人が働いていて、楽しそうだったので」
「楽しそう」という志望動機では、あまりにも感覚的で入社後の理想と現実のギャップが生じることが予想されますし、他人任せな点があなたの人間としての信頼性を疑わられます。きっかけが友人であることは構いませんが、その後に自分でどれだけその会社のことを調べ、自分の頭で考え納得したのかという点を、最後まできちんと話してください。きっかけは友人、でも根拠は自分でなければいけないのです。
Q:これから受けようとする会社に対し、志望動機を考える上での一番の理由がその会社の将来性だとするならば、「貴社の将来性について魅力を感じました。」という文章は入れてもよいのでしょうか?
A:「貴社の将来性に魅力を感じました。」という表現ですが、これはあまり良いものとは言えないです。なぜなら「将来性」という表現はどの企業にも利用できるからです。また、「将来性」を判断することは、採用担当者でも難しいことです。それを応募者に語られても、信憑性(しんぴょうせい)に欠けてしまいます。ですから、この表現はやめた方が良いと思います。
Q:前職は残業や転勤がある会社でしたので、今後応募しようと思う会社については残業・転勤無しの会社を重視したいと思っています。志望動機を考える上で「残業や転勤が無い 」ということは志望動機として良いのでしょうか?
A:「残業や転勤が無い」などの勤務環境を志望動機にするのは採用側に敬遠されてしまいます。残業や転勤ができない明確な理由があればその旨を伝えるべきですし、そうでなければ状況に応じて残業を行うしかありません。残業無しの会社はなかなか少ないと思われます。
Q:募集要項に未経験者歓迎 とありますが、未経験者として就職試験を受ける場合の志望動機として「御社で学ばせていただきたい」という熱意の現れの表現は大丈夫でしょうか?
A:未経験者によくある「御社で学ばせていただきたい」などの表現は、社会をなめていると勘違いされます。会社は学校ではありませんから、甘えた考えの持ち主と誤解されがちです。
※あたり障りのない抽象的な表現ばかりの文章は避けましょう。その会社である必要が見当たらない、どの会社にでも使えるような言い回しでは、採用担当者の印象に残りません。